管理人の日々徒然&ジャンルごった煮二次創作SSアリ
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拍手&コメントありがとうございます。
嬉しいなぁ。ツバサナ好きさんはけっこういらっしゃるのね~。
中学生編の話です。告白後になりますね。
昔、というかおそらくまだジャンプで連載中のころかな。C翼ブームだったころに陽一先生がインタビューかなにかで仰ってたのですが、「翼の学校の成績は普通」みたいなことが書いてあったな~と。
サッカーばかりやってるので、学校の成績はいいとはいえないみたいな?(笑)まあ、納得しましたが。
余談ですが、当時キャラクター人気投票があって、1位から10位までのキャラクターが毎週一人ずつ扉絵を飾ってた記憶がある。そのキャラクターのプロフィールなんかも詳しく書いてあって、誕生日と身長体重、血液型、学校の得意科目と家族構成と、尊敬するサッカー選手なんかが載ってたはず。
確かそのときの1位が翼だったと思うのですが、2位が岬くんだったかな~。
全員得意科目に体育が入ってたのは笑った(笑)翼は他には英語だった。岬くんは当然美術。
若林くんが三男だとか、松山くんには姉、若島津には兄、姉がいるとか。
なので、中三当時の翼の身長がたしか167センチじゃなかったかな……
それがワールドユース時点だったっけ?175センチになってたので、成長したなぁとか思ってた(笑)
嬉しいなぁ。ツバサナ好きさんはけっこういらっしゃるのね~。
中学生編の話です。告白後になりますね。
昔、というかおそらくまだジャンプで連載中のころかな。C翼ブームだったころに陽一先生がインタビューかなにかで仰ってたのですが、「翼の学校の成績は普通」みたいなことが書いてあったな~と。
サッカーばかりやってるので、学校の成績はいいとはいえないみたいな?(笑)まあ、納得しましたが。
余談ですが、当時キャラクター人気投票があって、1位から10位までのキャラクターが毎週一人ずつ扉絵を飾ってた記憶がある。そのキャラクターのプロフィールなんかも詳しく書いてあって、誕生日と身長体重、血液型、学校の得意科目と家族構成と、尊敬するサッカー選手なんかが載ってたはず。
確かそのときの1位が翼だったと思うのですが、2位が岬くんだったかな~。
全員得意科目に体育が入ってたのは笑った(笑)翼は他には英語だった。岬くんは当然美術。
若林くんが三男だとか、松山くんには姉、若島津には兄、姉がいるとか。
なので、中三当時の翼の身長がたしか167センチじゃなかったかな……
それがワールドユース時点だったっけ?175センチになってたので、成長したなぁとか思ってた(笑)
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「翼くん、そこ間違ってる」
「え、ホント?」
早苗がシャーペンの先で指した部分に目を向けた。
「そこ、マイナスじゃなくてプラスになるんじゃないの?」
「あ、そうか」
道理で答えがおかしくなるはずだ。
翼はそこまでの式を消してもう一度書き直した。
季節はもう冬だった。
期末テスト一週間前となり、全校のクラブ活動は全部禁止となった。
浜名クラブで練習していた翼も例にもれず、テストが終わるまではクラブに顔を出さなくていいと言われてしまった。
卒業するまでは学生の身であるのだから、ちゃんと学校生活も楽しむようにと周りから言われているだけに、勉強に身を入れる必要はない翼であれどもテストは受けなければならない。
というか、あまりにも悪い成績だと卒業させるわけにはいかないとまで言われている。中学は義務教育なので卒業できないことはないのだが、他の進学希望の生徒たちに示しがつかないからそれなりの成績はとるようにと担任の古尾谷にも言われているのだ。
だからこそ、こうして休日の日にもサッカーボールを蹴らないで自室で勉強している。このときばかりはポルトガル語の勉強もお休みだ。
翼の自室に小さなテーブルを持ち込んで、向かい側には早苗が座っている。
サッカーに逃げたりしないようにと見張るためと、翼の勉強をみるためだ。
早苗の成績はトップクラスというわけではないが、それでもかなり上位のほうだ。
第一志望の南葛高校にも余裕で合格判定がでているらしいというのは、石崎から聞いた話だが。
「翼くん、集中してないでしょ?」
唇を尖らせる早苗に対して首を振る。
「そんなことないよ」
「サッカーしたいのはわかるけど、これも大切なことなのよ。成績悪かったからサッカー禁止!なんて言われたくないでしょう?」
「う、うん」
以前はそういう気持ちの切り替えが上手くできなかったのだが、最近はそうでもない。
中学に入学してからは、勉強だってサッカーするために必要だと思えばちゃんとできていたのだ。成績が悪かったら勉強ばかりさせられて、サッカーができなくなるかもしれないし、キャプテンをまかされてからは成績が悪いと他の部員に示しがつかないからとせめて平均点はとれるようにと頑張っていた。
そんな翼の前に、両想いになれて晴れてみんなの前で「おれの彼女です」と公言できるようになった早苗がいたのではソワソワして落ち着かない。
集中できないのはむしろ君がいるせいなんだけど、なんて口が裂けても言えない。
そんなこと言ったら早苗が怒るどころか二人の関係が崩壊してしまうかもしれない。せっかくお互いの気持ち通じ合って、こうして二人きりで勉強だってできるようになったのに、早苗は二度と家に遊びに来てくれなくなるかもしれない。
意識してしまうとこんなにも気になるものなんだなと翼はあらためて思い知った。
翼がそんなことを考えているなんて想像もしていないのか、早苗は黙々と勉強している。
こうしてみると、早苗のほうが気持ちの切り替えが上手いのかもしれない。
その早苗がふと顔をあげたのでドキリとした。
「何?」
翼が問い掛けると早苗は眉根を寄せた。
「勉強!」
「はい」
早苗は大きくため息をついた。
「翼くんはやればできるんだからね。今回のテストも平均点はとるようにって先生に言われてるんでしょう?」
「うん」
三年生の中には翼が高校進学しないことを知って、好き勝手なことを言うものがいる。勉強しなくていいから羨ましいなどというのは生ぬるいほうで、中には勉強するのが嫌だからブラジルへ行くのだとか言う者だっている。そういう者たちを黙らせるためにもそれなりにいい成績は残さなくてはならないと言われているのだ。
早苗は腕時計を見て言った。
「あと一時間。十二時まで勉強して、お昼ご飯を食べたら石崎くんたちとサッカーする約束なの」
「え、ホント?」
「気分転換は必要でしょう?ただし、三時までよ。それから図書館に移動して、みんなで勉強するの。いい?」
「うん、だったらがんばらないと」
ノートに再びシャーペンを走らせはじめた翼を早苗は頬杖をついてみやった。
「翼くんを釣るにはサッカーを目の前にぶらさげればいいのね」
「え、何?なんか言った?」
「翼くんに何かをさせるためには、ごほうびにサッカーを用意しないとダメなのかしら?」
「別に、サッカーじゃなくてもいいよ」
「え?それじゃ、何がいいの?」
翼の言葉を聞いて、早苗は首を傾げた。
「何って…」
具体的な答えを用意しておかなかったので、翼は言葉につまった。
「ええと…」
視線をさ迷わせると桜色した唇が目に入る。
妙にツヤツヤしているように見えるのは気のせいだろうか。
口紅なわけないし…と翼の乏しい知識ではさっぱりわからないのだが、目をひいたのは確かだ。
その桜色した唇が自分の名を呼ぶ。
「翼くん?」
「え?ああ、うん…」
ふと脳裏に浮かんだ光景を即座に消し去る。
あぶないあぶない。
今それを早苗に告げたとしたら……絶対に逃げられる。否、殴られるに違いない。
というか、どうしておれはこんなこと考えてるんだろう?
やっぱりおれも男ってことか。
「ゴメン。やっぱりサッカーでいいです…」
情けなさを感じながらもそう言うと、早苗はころころと笑い声をあげた。
「もう、やっぱりそうなんじゃないの」
「ハハ…」
あ~あ。
ホントにもう情けない。
あと一歩、なんだけどな。
そんなことを考えるだけでも大した進歩だと思うけれど。
まあいいか。
一歩手前で立ち止まって、このままの状態をしばらく楽しんでいても。
そのうちにサッカー以外のごほうびをおねだりできるようになるまでは。
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