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管理人の日々徒然&ジャンルごった煮二次創作SSアリ
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とりあえず、試験の合格発表まではのんびりします。

再び10年前のツバサナSS~。

やっぱり最初にハマった漫画だからでしょうか。
何年かおきに再ハマりするというのを繰り返すんですけど。
ツバサナも一番最初に好きになったカップリングだったなぁ。
松美も大好きなんですけど。空港での別れのシーンは最高だと思うのですが、あのときの松山くんは美子ちゃんのことが好きだったんだろうかといつも気になってる。好きじゃなきゃ追いかけないとは思うんだけど、翼にしても松山くんにしても、相手の女の子を好きになったきっかけみたいなものが描かれないなあと思うんですが。その辺、少年漫画だからすっ飛ばされてるんだろうか。
だから、翼の場合は、最初に早苗ちゃんに応援されたときからかなと勝手に想像してます。それくらいしかきっかけなさそう。

そんなわけで結婚後、バルセロナでのツバサナです。

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【ここだけの話~でこちゅう編~】
 
 
 
「ん…」
 翼はパチリと目を開けた。
 たまにスッキリと目が覚めることがあるのだが、今日はその日だったようだ。
 頭だけを動かして隣を見ると、そこには新妻が眠っている。
 すぅすぅと深い呼吸をしていて、その寝顔はまだ幼い少女のようだ。
 遮光カーテンの隙間から差し込む光はまだ弱く、日が昇る寸前なのだろう。
 普段ならもう一眠りと布団の中に潜り込んで、早苗が起こしてくれるまで眠っているのだが、しっかりと目を覚ましてしまったし、気分もいいので起き出すことにする。
 今日は休日で、早苗とショッピングに出かける予定だ。
 朝食までにランニングくらいは済ませてこよう。
 
 ベッドを抜け出そうとすると、気配を感じたのか早苗が身じろぎした。
「つばさくん……?」
 眠そうな声に翼は微笑む。
「ゴメン。起こしちゃったね。まだ早いから寝てていいよ」
 早苗の肩にしっかりと上掛けをかけて優しく叩く。
「でも…」
「ランニングしてくるよ。今日はおれが起こしてあげるから、まだ寝てて」
 翼が起きるのに自分が眠るわけにはいかないと思ったのだろう。
 早苗が起きようとするので、翼は寝乱れた早苗の髪を梳いて囁く。
「ホントにまだ早いから、早苗ちゃんは寝てること。いい?」
「うん…」
 しっかりと覚醒してはいなかった早苗は目を閉じて翼に頷いた。
「それじゃ、行ってくるね」
 
 ちゅ
 
 翼が早苗の額に唇を押し当てると、早苗の目がパッチリと開いた。
「やだもう~…」
「え、何?どうしたの?」
 翼は至近距離に見える早苗の顔を見下ろした。
 早苗はもぞもぞと動いて上掛けを目元まで引き上げると、翼を上目遣いに見上げた。
 恨めしげな視線に翼はますますわけがわからなくなる。
「目…覚めちゃった…」
 可愛らしく言ったその言葉に翼は吹きだした。
 
「も、もうっ!翼くんのせいなんだから!」
「おれのせいなの!?」
「だって、おでこにチュッて…」
「別に初めてじゃないだろ!?」
 結婚した今では唇にだって数え切れないほどだし、そこかしこにもと言いたいのだが。
「そうだけど、でも、こんなときにしたことないじゃない!びっくりして目が覚めちゃったの!」
 起き上がった早苗は頬を膨らませた。
 完全に覚醒してしまった様子の妻に、翼は苦笑する。
 おやすみのキスのつもりだったのだが、慣れないことはするもんじゃない。
 それじゃ、と胸に飛び込んでくる早苗の体を受け止めた。
「ランニングはとりやめて、一緒に散歩にでも出かけようか。朝早いから涼しいよ」
「うん、行く」
 
 Tシャツにハーフパンツ、スニーカーで外に出た。
 手をつないで明るくなりかけた街を歩く。
 一時間も歩けばおなかも空いてくるだろう。
 
 
「ねぇ、朝ごはん何にしようか?」
「ん~、今日は洋風がいいな」
「パンにソーセージに、サラダと玉子でいい?」
「うん、玉子はスクランブルでね」
「はい」
 
 
 
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