忍者ブログ
管理人の日々徒然&ジャンルごった煮二次創作SSアリ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「バトルスピリッツブレイヴ」
今日も弾まゐシーンを入れてくれてありがとうございました。
やるな!ブレイヴスタッフ!

萌えに萌えまくったので、今日も一つSSを書きました。
SSというよりも、もっと短いショートショートみたいな感じ。

本日の49話のあのシーンの直後の補完っぽく。

拍手


==========================================================
【願いよ届け】

 
 
 温かくて柔らかい。
 初めて触れたその唇はすこしかさついていたけれど、その人の人柄を表すようにとても温かかった。
 長かったのか短かったのかわからない。
 それでも十分に想いを伝え合い、名残りを惜しむかのように離れた。
「うまいカレー、食わせてくれよ」
「ズンちゃんみたいに上手じゃないけど」
 至近距離で話すダンの顔つきは、ソフィア号を離れる前のものよりもずっと大人っぽくなっていた。
 もう「男の子」ではなく、一人の「男」として目の前にいる。
 
 年下のくせに――
 
 負け惜しみのようなことを思う。
 自分よりも年下のはずなのに、眼差しは成熟した大人の男のようだ。
 壁を乗り越えたとき、少年は思わぬ速さで大人になっていく。
 
 そのくせ、真っ直ぐで自分のことよりも他人を思いやる優しさを失わない。
 そして心の熱さはちっとも変わらない。
 誰もがダンの生き様に魅了されていく。
 そんな彼を見ていたい。
 ずっとそばにいたいと思った。
 
 だから、「行かないで」と言った。
 けれど、そこでもしも彼が引いたら彼が彼でなくなってしまう。
 わかっていても言わずにはいられなかった。
 
「あたしってすごいかも」
「何が?」
 
 二年前はまだ中学生だった。
 いまだって普通に考えれば女子高生として学校に通っていたはずだ。
 友達とかっこいい男の子を見つけて、「あの人かっこいい」なんて言っていたかもしれない。
 なのに、ここでこうして心の底から失いたくないと愛しているといえる人がいる。
 それはきっとすごいことだ。
 
 温かな手のひらが頬に触れる。
 ダンは言わない。「帰ってくる」とは絶対に言わない。
 だからまゐも言わない。
 そのかわりに気持ちをこめて手のひらに頬を押しつける。
 
――あいしてる
 
 
――あなただけをあいしてる
 
 
============================================================
ダンは語らないですね。
「激覇」のときはかなり暑くるしいくらいに自分の思いを吐露してましたが、「ブレイヴ」のダンは語らないです。
「男は背中で語る」みたいなところがあるよね~。
しかし、ダンがあんなことするとは思わなかったけど。

ちゃんと両想いだよ。よかったね、まゐちゃん!
PR

Template by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]